南滋賀の里山を守る会の間伐イベント

南滋賀の里山を守る会は、山林所有者が江戸時代から
守り育ててきた山林を、将来において持続的に守り
育てようと山主が集まって設立されています。
化石燃料が普及し、山に入らなくなり、山が荒れて来ま
した。家の近くの南滋賀の川にも濁流が流れて、すぐにわかる
ようになり、田畑にもこの水を使っているので
何とかしなくてはと活動を始められています。
今回の間伐イベントは、11月3日に、奥の谷の入口付近の
山の間伐とツル採りです。12名の参加でした。
この日はちょうど近江神宮の流鏑馬があり、そこへ
メンバーも山の品々(丸太いすやツルで作ったリースなど)
の販売に参加されたということで、少人数でした。

この山はとても急で、そこで行う間伐もツル採りも大変です。
傾斜がきつく、砂地なので、踏みとどまって間伐や
ツルを採るだけでも、至難の業です。
来年80歳といわれる方が木を持ちながら、斜面を上がって
ツルを切り取られていましたが、「このあたりの山の中でも
傾斜がきついので。」といわれていました。
 
 
この切り口はフジの木です。木に絡まって締め付けていますので、
根元を切りました。フジの成長はとても早いので、年輪も幅が大きいです。
 
先日の台風で、根こそぎ木が谷へ倒れていたり、土砂が
谷へ流れていますので、来週から順次、各谷の総出が行われ
林道整備をされるそうです。
戦後の林業政策でこの山も杉を植えたのですが、石灰岩の山
なので、表面にしか根付かず「無理があるなあ~」と、
話されていました。
また、山には入る必要がなくなってしまったのですが、間伐して
日が射し美しくなると、自分のもち山も少しでもきれいにしたい
と思ってもらえるようにとこのイベントを行っています。
今後は里山として守っていくためにはもっと
多くのボランティアにも入っていただき、整備をしたいと思って
いますが、まずは山主自身からと活動を広げています。
と話されていました。