「特定非営利活動法人芹川」を訪問しました

 7月7日(木)、未来ファンドおうみ2016年度助成団体である「特定非営利活動法人芹川」を訪問しました。同団体は、事業名『文化遺産・伝統芸能で健やかな子どもを育む事業』で、今年度の「おうみNPO活動基金助成」に採択されました。
 同団体は2005年に発足しました。主な活動は、地域住民・高校生・子ども会が参加する芹川の清掃、河川敷雑木伐採、彦根リンゴ園・みんなのトイレ等の環境整備、地域の教育力による放課後児童クラブ5ヶ所の運営受託、狂言で元気な子どもを育成する事業などです。

 事務局の辻橋さんから、助成事業の概要と進捗状況をお聞きしました。この事業は、彦根ほへと狂言会と小学校・中学校の協力を得て、彦根城博物館能舞台で子どもたち参加の狂言会を開催します。このことによって、地域の文化遺産を活用し、伝統芸能(狂言)を通じて自己表現のできる、物怖じしない、コミュニケーションのできる子どもたちの育成に努め、いじめの無い地域・いじめのない学校をめざしています。 
 同団体の子ども狂言は、2002年に彦根文化プラザで「子ども環境創作狂言『芹川』」を演じたことから始まります。翌年は、芹川の河床に舞台をつくって演じました。橋や土手の上などから約500人の観客が鑑賞し、拍手喝采をあびました。

 今年は、11月初旬(日程の調整中)に彦根城博物館能舞台で発表します。現在、中学生9人と小学生3人が、近くのみどり会館で練習に毎週励んでいます。今年は、未来ファンドおうみの助成金を活用して、プロ狂言師のご経験と米国での文化交流にもたずさわっておられた柳本勝海先生を京都から招いて指導を受けています。毎週の指導は、地元彦根の狂言指導者が協力しておこなっています。また、能舞台使用の申請書は、学校の先生が協力してくださいました。
 
 秋の舞台発表が終わると、今度は城西小学校6年生2クラス全員参加の狂言練習をはじめます。こちらの指導にも、今年は柳本先生と地元彦根の狂言指導者があたってくださいます。練習の成果は、卒業式前の2月に彦根城博物館能舞台で発表します。この狂言指導は2007年から続いています。城西小学校卒業の良い記念になると共に、子どもたちが規律正しくなった、しっかりとした自己主張ができるようなった、家でよく話しをするようになったと好評です。さらに、小学校で狂言を体験した子どもたちが、中学校で狂言のクラブをつくりたいと話しているとのことです。
 子ども狂言の取組が、地域の文化遺産を活用して伝統芸能を次の世代に伝え、その取組を通じて地域と学校をつないでいます。地域の人々と環境に見守られて、子どもたちが健やかに成長していく姿は楽しみです。