12/4 市民活動フォーラム「古民家を活用した市民活動と地域蘇生」を開催しました
12月4日(日)、市民活動フォーラム「古民家を活用した市民活動と地域蘇生」を開催しました。場所は、近江八幡まちや倶楽部(旧西脇酒造の粕蔵)をお借りしました。参加者は28名でした。
古民家は、その地を愛し、その地でくらす人たちがくらしのなかの知を愛し大切に守り育ててきた貴重な地域資源です。ところが、近年の人口減少や高齢化にともなって空き家が増加し、建物自体も老朽化がすすんでいます。また、市民活動団体は、地域の課題を解決するために多様な活動を創意工夫しておこなっていますが、活動場所が確保できない団体も少なくないという現状があります。当フォーラムは、古民家の活用と市民活動が融合した取り組みの現状と課題を検討し、この活動が生み出す地域蘇生と地域文化の新たな創造の可能性を探るために開催しました。
まず、同志社大学の井口貢教授から「古民家を活用した市民活動と地域蘇生-保存修景と地域文化の新たな創造-」についての基調講演がありました。
続いてのパネルディスカッションでは、「古い建物でつむぐ市民活動の現状と課題、そして展望」について話し合いました。近江八幡まちや倶楽部の宮村さんからは、この事業にかけておられる志と情熱と実体験を聞かせていただきました。パーンの笛の神之口さんからは、先代のお店を引継ぎ、楽しく、そして周囲に理解していただく努力をされながらのまちづくりへの関わりについてお話しいただきました。長浜市移住定住促進協議会の川村さんからは、湖北という土地柄を大切にしながら活動をしておられることを伺いました。わっかの振角さんからは、旧中山道沿いの古民家を活用し、子どもたちがいきいきと遊べる場づくりの体験を聞かせていただきました。
古い建物を創造的保存し市民が活用することによって地域が蘇生すること、そのことに気づき、活動を続けていくことの大切さを改めて感じました。