理事長就任のご挨拶
このたび公益財団法人淡海文化振興財団(通称「淡海ネットワークセンター」)理事長に就任いたしました山田督です。
理事長就任に当たり一言ご挨拶を申し上げます。
私は、長年、銀行に係わる業務に携わってきましたが、同時に地域の課題を実際に解決していただいている多くの NPO の方々にもお出会いさせていただきました。
NPO等の市民活動の支援に携わらせていただくのは初めてですが、皆様のご協力・ご支援の下、全力で取り組んでまいりますのでよろしくお願い申し上げます。
淡海ネットワークセンターは昨年15周年を迎えましたが、これまでの社会動向と当財団の取組についてふり返って見たいと思います。
当財団は、先人の知恵や心を学びよりよい地域創りを進めようという「新しい淡海文化の創造」に向けて、県内における市民活動の展開をふまえつつ、ボランティア・市民活動を支援する組織として1997年4月に設立されました。背景としては、阪神淡路大震災を契機としたボランティア・市民活動の高まり。そして草の根市民運動、せっけん条例等多面的な市民活動の展開があげられます。設立2年後には地域プロデューサーの育成を目指す「おうみ未来塾」の開塾。5年後の2002年には、市民活動を発展させ、地域創造活動の定着を目指す「おうみNPO活動基金」事業を開始。さらに2000年代には介護保険制度、指定管理制度開始、改正NPOの施行等がはじまる中「市民事業化支援事業」への取組。直近の2010年代には新しい公共支援事業、NPO法の改正、寄付税制が改正される中、公益財団への移行、「未来ファンドおうみの創設」等時代の変化に対応した取組を進めてきました。
これらの取組を通じ市民団体の基盤作りや人材育成に一定貢献出来たのではないか、また、各種の事業を通じてモデル的なNPOが創出できたのではと考えています。
これまでの基金事業を引き継いだ「未来ファンドおうみ」は寄付者がお金の使い道を細かく指定でき、お金に込めた寄付者の思いが最後まで活かされる仕組みです。寄付という行為を通して、社会課題の解決に対する意識を高め、市民活動への参画が広がるとともに、寄付を受ける側の社会意識の向上と活動の透明性を高めることを目指していきます。
今後とも滋賀県における、おたがいさまがつながり生きる社会を目指して、市民活動支援に取り組んでまいります。
皆様方の暖かいご指導とご協力を心よりお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。