エコツーリズム協会しがの「畑の棚田」ツアーのご報告

スタッフの坂下です。
先月、未来ファンドおうみ「びわこ市民活動応援基金」の助成団体であるエコツーリズム協会しがさんのツアーが開催されましたので参加してきました。
11月10日(土)、「にほんの棚田百選 畑の棚田 へ行こう~懐かしい風景と暮らし・食を訪ねる旅~」が開催され、高島市畑地区を訪ねました。
畑地区の棚田は「日本の棚田百選」に指定されています。
お迎えいただいた棚田を守る地元の方から、棚田の保全にかける思いをお聞きしました。
現在の畑地区は高齢化率47%。棚田を守る就農者の平均年齢は70歳以上。最高齢は92歳現役!だそうです。先祖から受け継ぎ、子孫から預かる棚田を自分たちだけで守ることは難しい状況の中、棚田オーナー制度やボランティア、大学や企業と連携し、持続的な保存の仕組みを工夫しておられます。
平成11年に棚田百選に指定されてから、地域の保全への意識が高まり、地域外の力を借りて保全をしていこうとオーナー制度を作られました。当初60人弱のオーナーから始まったこの制度、毎年どんどん増えて今年は286人のオーナーによって支えられているそうです。田植えと稲刈りだけの参加の方やあぜ塗りなどの作業にも来られるこだわりオーナーさん、収穫されたお米からできたお酒がお土産になる酒オーナーなど、オーナーのメニューも豊富です。
お話をお聞きしていると、棚田オーナーに登録したくなります。
地域の魅力を引き出し、地域の人と来訪者との交流がエコツーリズムの魅力です。

昼食は地元のお母さん方の手作り伝統料理です。お味噌は棚田米の味噌、冬瓜のあんかけ、お肉はイノシシの肉、大根と柿の和え物、コゴミのサラダ、お漬け物は大根や白菜を塩と唐辛子だけで漬ける「棚田漬け」。

お料理のお話や畑地区の四季折々のお話などお聞きしながら、ゆっくりとお昼をいただきました。

午後から地区の中を散策。まずは、農家民泊をされているお家を訪ねました。見晴らし抜群。軒にぶら下がる干し柿も絵になります。

農家民泊は、ご家族と一緒に日常を過ごさせてもらうホームステイのようです。旅館やホテルでは作れない、地域の方との交流と思い出ができるでしょうね。

棚田の間を散策しています。

見晴らしのいい所から紅葉と棚田の風景を楽しみました。

四季折々の風景を見に来たい所です。

少人数の参加で、じっくりとお話をお聞きしながらの散策でした。

地元の方にご案内いただき、地域の魅力を十分に味わい、楽しめた旅でした。
エコツーリズム協会しがでは、滋賀県の他の地域でもエコツアーを計画されているそうです。
ぜひ、滋賀県の各地の魅力を地域の方々と一緒に発信していただきたいと思います。